国が本気で育てる、次世代たち!1620人を魅了した、学力・専門力・人間力を『完遂』させる徹底伴走型カリキュラム
陸上自衛隊高等工科学校は、高等学校普通科と同等の教育を行う「一般教育」、工業高校に準ずる専門的技術の教育を行う「専門教育」、陸上自衛官(陸曹候補者)として必要な
防衛教養や各種訓練を行う「防衛基礎学」、生徒会活動やクラブ活動を行う「特別活動」を主たる教育として実施し、卒業後は陸曹となる防衛省陸上自衛隊管轄の教育機関です。
始まりは、1955年(昭和30年)にさかのぼり、長い歴史とともに発展してきました。2025年で70周年を迎えます。
オープンスクール2025

陸上自衛隊高等工科学校にて、令和7年(2025年)7月26日(土)・27日(日)の2日間、オープンスクールが開催されました。全国から、受験を検討している中学生やその保護者、関係者あわせて延べ1620名が訪れました。
濃密な内容のオープンスクール

晴れ渡る空の下、午前・午後の2部制で計4回、盛大に開催されました。
短い時間の中で、学校概要説明や施設見学、訓練展示・体験、部活動見学、そしてドリル部と和太鼓部の熱いパフォーマンスを体感しました。
グループに分かれて見学する際には、在校生がガイド役となり、来場者との距離を一気に縮めます。
校長先生の言葉が心に響く

講堂での全般説明終了後には、篠村和也 高等工科学校長が開会の挨拶を行いました。
「本校は、一般的な高校卒業資格の取得のみを目的とするのではなく、卒業後、社会で活躍するための基盤を築くことを重視しています。特に、将来必要となる『情報工学』及び『電子機械工学』に関する高度な専門知識と技術の習得を目指しています。また寮生活を通じて1年365日、仲間たちと共に学び、生活することで、自然と自主性や責任感、協調性、チームで動く力が育まれます。見学中に気になることや疑問があれば、ぜひ遠慮なく在校生に声をかけてみてください。同じ年代の生徒から直接話を聞くことで、この学校の雰囲気や魅力をより知っていただけます」と、今後も学校の発展に全力を尽くしていくという強い想いと、来場者への感謝で締めくくられました。
快適な教育施設

教室はシンプルながらも通気性や自然光が考慮されており、集中しやすい空間です。冷暖房完備で、設備も充実しています。高等学校普通科と同等の一般教養・学力をしっかり養成することができます。

特に注目を集めていたのが、パソコンが並ぶ専門教室。ここでは、IT・電子通信・サイバーセキュリティに関する教育が行われており、まさに“未来型”の学び舎。
サイバーコンピュータ部では現代の装備に対応できる技術を学び、国家資格である情報処理技術者の資格を取得する生徒もいます。
部活動とは別に「システム・サイバー専修コース」も設定されており、サイバー分野の人材育成にも力を入れています。
防衛基礎学

陸上自衛官による教育では、一般教育や専門教育と並行して、陸上自衛官として必要な基礎的な知識と技能を習得します。
主に「服務及び防衛教養」では、法令や規則を学び、自衛隊員としての基本的な義務や倫理を身につけます。一方、「戦闘及び戦技訓練」では、野外での基礎行動や戦闘技術を実践的に訓練し、実戦力を養います。

陸上自衛隊高等工科学校で行われる射撃予習は、自衛官を目指すうえで欠かせない重要な技能のひとつです。安全を最優先にしながら、最大限の効果を引き出すための準備が行われ、緊張感が張り詰めています。
入念な予習が行われ、一人ひとりが正確な手順と判断力を身につけることが徹底されています。
ほんの一瞬の判断ミスが許されない世界。その厳しさの中に、「自衛官としての責任感」が育まれていくのを肌で感じました。
レベルの高さと真剣さに圧倒!部活動

陸上自衛隊高等工科学校では、ドリル・吹奏楽・和太鼓・サイバー・コンピュータといった特定クラブのほか、19の体育系クラブ、13の文化系クラブが活動しています。

オープンスクールでひときわ注目を集めていたのが、ドリル部による発表。整列から一糸乱れぬ動作、隊列を変えながら展開される高度な演技は、まさに“動く芸術”。完成度の高さに、思わず見入ってしまいました。

屋外では、クライマックスに一斉に行う空包射撃を披露してくれました。

終盤、会場を大きく揺らしたのは和太鼓部による圧巻の演奏でした。一打ごとに響く重低音が体の芯にまで伝わり、音ではなく“衝撃”として感じる迫力に思わず圧倒されます。演奏中の真剣な眼差し、魂を込めて打ち込む演奏に感動しました。
“静”と“動”が交錯する、銃剣道部

見学したなかで、印象深い部活動の一つは銃剣道部です。
銃剣道とは、旧日本軍の銃剣術をルーツとする武道で、現代では競技として進化を遂げながらも、精神力・集中力・体力を総合的に鍛える種目として受け継がれています。
実際の練習では、一瞬の隙も許さぬ緊張感と、技の鋭さに思わず引き込まれました。
踏み込む動作ひとつとっても、力強く、それでいて美しく、“静”と“動”がぶつかり合う武道です。全国大会でも安定して優秀な成績を残しており、実力・伝統ともに全国屈指。
歴史と現代が交差するその競技スタイルには、深い意味と誇りが詰まっていました。
気迫がぶつかり合う一瞬 剣道部

剣道部に「ヤーッ!」という力強い声が響きます。
間合いを詰める時の気迫と緊張感、そして一気に踏み込む“間”の鋭さ。その空気感に、思わず息を呑みました。
陸上自衛隊高等工科学校の剣道部は、全国大会での優勝経験もあるトップレベルの強豪校。「武道としての心」「精神の鍛錬」を体現している姿に、胸が熱くなる瞬間でした。
圧巻の練習量!水泳部

見学中に訪れた水泳部の練習場です。現在の部員は45名。驚いたのが、その練習量の多さと質の高さです。
平日は2500〜4000メートル、休日には4000〜6000メートルもの距離を泳ぎ込んでいるとのこと。日々の努力の結果、横須賀選手権大会や横須賀・三浦地区体育大会などで上位成績を収める実力派チームです。
実際にやってみて分かる、“当たり前”のすごさ

オープンスクールでは、来場者向けに体験訓練が用意されていました。敬礼、右向け右、左向け左、回れ右などを実際に体験させてもらいました。
「敬礼って、こんなに角度が大事なんだ」
「“右向け右”のタイミングが意外と難しい…!」
とにかく動きに無駄がなくキビキビしている生徒たちの正確な動きに、ただただ感心します。
これをわずか入学後、1週間で習得するとのこと、思わず尊敬の念が湧きました。

イベントの最後には、制服体験も実施されました。来場者は、憧れの制服と帽子を実際に身につけることができ、記念撮影も可能。いざ袖を通すと、自然と背筋が伸びる感覚。
「自分もここで学んでみたい」
そんな希望が、制服を通してリアルに感じられる貴重な体験になったに違いありません。
ここには「育つ」ためのすべてがある

今回のオープンスクールで心から感じたのは、学力も、人間力も、そして“国を守る”という覚悟までもが、この場所で確かに育まれているということです。
「自分はどんな未来を歩みたいのか」
「本気で生きるとは、どういうことなのか」
人生の本質に真正面から向き合える場所、それが高等工科学校の魅力です。
ここでの学びは、単なる知識習得にとどまらず、自分自身の未来を真剣に考え、生きる意味を見つける貴重な時間となります。
少しでも関心のある方は、ぜひ一度、足を運んでみてください。
“未来への一歩”が、きっとここにあります。
9月には開校祭と周年記念行事を開催
オープンスクールで高等工科学校の魅力を存分に体験しましたが、毎年9月には開校祭と創立周年記念行事が開催されます。
長い歴史の中で磨かれてきた伝統と革新、そして生徒一人ひとりの成長の軌跡を感じられる、特別な体験です。
学校全体が一体となって作り上げるこの行事は、まさに“青春の集大成”。
一般公開されるイベントやパフォーマンスも予定されているとのことで楽しみです。
興味がある方は、ぜひ9月の開校祭・創立記念行事に足を運んでみてください。
「未来を担う若者たち」が全力で「今」を生きるその姿に、心動かされるはずです。
陸上自衛隊 高等工科学校
横須賀市御幸浜2丁目1番地
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取材・校正協力:陸上自衛隊 高等工科学校

